2023/12/04 14:18






「世界で最も飲まれている飲料」とも言われるほど世界中に愛好家が点在するコーヒー。

そんなコーヒーがただ良い香りで美味しいだけではなく身体にも良いとしたら?
一石二鳥で嬉しいですよね?
昨今の研究でコーヒーが美容や健康に良好な効果を齎すことが示唆されています。
そんなコーヒーの効果効能について少し解説させていただきますね。

・クロロゲン酸
・ナイアシン
・カフェイン
これら3つの成分が特に注目されています。



□クロロゲン酸

クロロゲン酸はコーヒー豆中に5~10%程度含まれているコーヒーの主成分のひとつでポリフェノールの一種です。(深煎り豆に比べて浅煎り豆のほうがクロロゲン酸の含有量が多い)
コーヒー豆の中から初めて発見された成分で、コーヒーポリフェノールや3-カフェオイルキナ酸とも呼ばれます。

ポリフェノールとは植物が光合成を行うときに作られる物質で、自然界に5000種類以上も存在しているといわれています。
「カテキン」「イソフラボン」「アントシアニン」「ショウガオール」「クルクミン」などの名前を聞いたことのある人は多いと思いますが、これらはすべてポリフェノールです。
ポリフェノールは種類によってさまざまな性質や機能を持っていますが、総じて抗酸化作用が強いという特長があります。

コーヒー1杯(約140㏄)には約280mgのポリフェノールが含まれているといわれます。これは赤ワインに含まれるポリフェノールと同程度、お茶の約2倍程度に相当します。
私(店主)はコーヒーはもちろんですがお酒も大好きで赤ワインも飲みますのでポリフェノールたくさん取っていますね(笑)

そんなコーヒーポリフェノールことクロロゲン酸には以下のような効果があります。

■抗酸化作用・アンチエイジング効果

ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸にも他のポリフェノールと同様、活性酸素の発生や働きを抑える抗酸化作用があるといわれています。
活性酸素とは「通常の酸素よりも活性化された、酸化能力の強い酸素」のことで、呼吸によって取り入れた酸素のうち約2%が体内で活性酸素に換わるといわれています。
強い殺菌力があるため、体内ではウィルスや雑菌を除去する役割を持っていますが、増えすぎると体の健康な細胞をも酸化(錆び)させてしまい、シミ・シワ・老化・がんなどを引き起こす原因となります。

クロロゲン酸はそんな活性酸素の活動を阻害することで、体を酸化から守ってくれるのです。
活性酸素は加齢の他にも紫外線やタバコ、負傷時の炎症反応などにより発生するといわれています。特に紫外線によるダメージは活性酸素と密接に関係しているため、クロロゲン酸は美容・アンチエイジング対策として注目を集めています。

■血糖値の上昇を抑える

食事などにより摂取した炭水化物や砂糖は体内の糖質分解酵素によって細かく分解され、血流に乗って全身の細胞に届けられます。この血液中にどのくらい糖質が含まれているのかを表すのが血糖値です。
血糖値が上昇すると「インスリン」というホルモンが分泌され、糖質を筋肉やさまざまな臓器に細胞に移動させたり、脂肪として蓄えさせたりして血糖値を下げようとします。

クロロゲン酸は、この過程の第1ステップである糖質分解酵素の働きを阻害して、食後の血糖値が上昇するのを抑制する効果があるといわれています。
そのため高血糖が原因となる糖尿病などの生活習慣病の予防に効果が期待されています。
コーヒーをよく飲む人は糖尿病にかかるリスクが低くなる傾向があったとの研究結果も発表されています。

■抗がん作用

抗酸化作用によりアンチエイジング効果だけではなく、抗がん作用も効果が期待されています。
「国立がん研究センター」によるとコーヒーをほとんど飲まない人とほぼ毎日飲む人では
ほとんど飲まない人に比べてほぼ毎日飲む人の肝がんの発生率が約半分に減少することが報告されました。

コーヒーには様々な成分が含まれているのでまだはっきりと「何が」「どのように作用して」肝がんの発生率が減少したのかまでの解明はされていませんがクロロゲン酸の抗酸化作用が肝臓のがん化を防御する方向に働いているのではないか、と考えられているようです。

■脂肪が体に吸収されるのを抑制

食事で脂肪を摂取すると、体内から脂肪を分解して吸収しやすくする酵素が分泌されます。
クロロゲン酸はこの脂肪分解酵素を阻害することで、脂肪が体に吸収されるのを抑制する効果があるとされています。

「食後のコーヒー」と言えば定番ですがダイエット・肥満防止の観点からも食後にコーヒーを飲むことは理にかなっているようですね。


□ナイアシン(ニコチン酸)

コーヒー豆、特に深煎り豆にはナイアシン(ニコチン酸)が多く含まれています。

ナイアシンとはナイアシン(ニコチン酸)ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)の両方を指す総称です。
色々省いてざっくりと説明するとニコチン酸が体内で分解される過程でニコチン酸アミドが合成されます。
今回はコーヒー豆に含まれているニコチン酸についての解説となります(以下ナイアシンと記載します)

ビタミンB群の一種であるナイアシンは、私たちの体の中でエネルギーを作り出す際に必要な酵素の働きを助けてくれます。
私たちの体を健康的に保つためには、酵素の働きが欠かせません。
ナイアシンを摂取することで、体内の酵素を活性化させてくれる補酵素として活躍してくれるのです。

そんなナイアシンには以下のような効能が期待できます。

■代謝の向上により脂肪燃焼を助ける

ナイアシンを摂取することで、体内の代謝を向上させて脂肪燃焼を促すことができます。
ナイアシンは体内の酵素を活性化させてくれる補酵素です。
糖質・脂質・たんぱく質などを体内で代謝するためにナイアシンは欠かせない存在です。
そのため体内のナイアシンが不足しているとこれらを分解し代謝できないため脂肪として蓄積されていきます。

代謝力が低下したことで脂肪を溜め込まないためにも、十分な量のナイアシンを摂取しなければいけません。
ナイアシンを積極的に摂取することで、脂肪燃焼を促したうえでの肥満防止が期待できると言えます。

■二日酔い予防

ナイアシンは糖質など上記の成分だけでなくアルコールの分解にも密接に関係しているためナイアシンを摂取する事でアルコールの分解が促され二日酔いなどの予防にも効果が期待できます。

焼酎やウイスキーの割り材にコーヒーを使ったりチェイサーにしてみたり
〆のラーメンならぬ〆のコーヒーなんて言うのも良いかもしれないですね。

■冷え性改善

ナイアシンには、毛細血管を拡張してくれる効果があるため、からだ全体の血行を良くしてくれます。
そのため、血行不良が原因の冷え性や肩こり、むくみ解消などに効果が期待できます。

■肌荒れや口内炎の改善と予防

補酵素として働くナイアシンは、代謝の過程でNADP(ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチドリン酸)へと変化します。
このNADPには、ホルモン生成やDNAの修復や合成をサポートする効果があり、皮膚や粘膜を健康的に維持してくれるのです。

そのためニキビや口内炎など皮膚や粘膜のトラブル改善、予防に対してナイアシンは欠かせない存在です。



□カフェイン

世界で最も一般的に消費されている成分とも言われているカフェイン。

カフェイン中毒やカフェイン過敏症などのイメージから「カフェイン=体に悪いもの」と考えている方は多いかも知れません。
実際にカフェインを過剰摂取すると不安や震え、不整脈、睡眠障害などを引き起こす可能性があるので摂取量には気をつけなければいけません。
コーヒー1日3~5杯程度なら上記のような悪影響は無いとされています。

近年では適量のカフェインは多くの健康上のメリットがあるとしてカフェインのイメージは「体に良いもの」と変わりつつあります。

■気分・脳機能の改善

カフェインには脳のシグナル伝達に関わるアデノシンをブロックする効果があります。
これによりドーパミンやノルアドレナリンなどが増加し気分や脳機能が改善されると考えられています。

ある論文では、37.5〜450mgのカフェインを摂取した参加者の注意力や短期記憶力、反応時間が改善されたと報告されています。

また別の研究では、1日に2〜3杯のコーヒー(カフェイン入り)を飲むことで、自殺のリスクが45%、うつ病のリスクが13%低下すると報告されています。
また、1日に3〜5杯のコーヒーを飲むことでアルツハイマー病やパーキンソン病などの脳疾患のリスクが約30〜60%低下する可能性があるとする研究もあります。

■減量・代謝の改善

カフェインは中枢神経系を刺激する効果があるため代謝を最大で11%、脂肪燃焼を最大13%増加させるとされています。
ています。

□浅煎り×深煎り クロロゲン酸・ナイアシン・カフェインを効率良く摂取できるブレンドコーヒー

コーヒー豆は焙煎度合いによって成分が変化します。

今回ご紹介した3成分に着目すると
・クロロゲン酸とカフェインは浅煎りコーヒー
・ナイアシンは深煎りコーヒー
に多く含まれています。

そのためこれらの成分を効率良く取りたい場合は浅煎り豆と深煎り豆のブレンドコーヒーがピッタリです!

当ショップでは


これらの3商品が浅煎り豆と深煎り豆のブレンドコーヒーになります。

香り高く美味しいのはもちろんコーヒーの健康成分も余すことなく摂取できるブレンドコーヒーをお楽しみください☕